選考対策

未経験のIT転職、適性検査やコーディングテストは出る?SPI・CABと実技課題の実態と準備【2026年版】

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未経験からのIT転職では、履歴書の書き方や面接の受け答えについては情報がたくさん見つかります。ところが、応募したあとに突然「選考の一環でWebテストを受検してください」というメールが届いて、はじめて適性検査という関門の存在に気づく人は少なくありません。

しかも相手はIT企業です。「プログラミングの実技も出るのでは」「まだ勉強を始めたばかりなのに、コーディングテストなんて解けるわけがない」と不安になるのは自然だと思います。

結論から言うと、未経験の中途採用で最も出会いやすいのは適性検査で、コーディングテストが出るかどうかは応募先のタイプによって大きく変わります。そして適性検査は、多くの場合「実力を測って落とすためのふるい」というより、性格や基礎的な処理能力を確認する意味合いのほうが強いと説明されています。怖がりすぎる必要はありませんが、形式を知らないまま初見で受けると本来の力を出せないという一点だけは、実害があります。

この記事では、未経験の中途採用という前提にしぼって、何が出るのか・何を準備すればいいのかを整理します。

そもそも未経験の中途採用で「テスト」は出るのか

まず、選考で登場しうるものを分けて考えます。混ざったまま不安になっている人がとても多いところです。

  • 適性検査:SPI・玉手箱・CABなど。計算や言語の問題と、性格に関する質問で構成される。
  • コーディングテスト(技術試験):その場でプログラムを書いてアルゴリズムを説明する形式。
  • プログラミング課題(実技課題):期限つきで課題を渡され、自宅で作って提出する形式。

このうち、未経験者が最も高い確率で出会うのは適性検査です。実施のタイミングについて、人材サービスのアデコの解説では「書類選考を通過したのち、一次面接前に行われることが多い」とされています(最終確認日:2026-08-19)。つまり、書類が通った直後に届くことが多い、という理解で準備しておくとあわてずに済みます。

そして安心材料をひとつ。同じ解説では、中途採用における適性検査は主にネガティブチェックの役割が強く、結果が原因で不採用になることは少ないと考えてよい、と書かれています(最終確認日:2026-08-19)。もちろん企業ごとに扱いは違いますし、ボーダーを設けている会社もあります。ただ「一問間違えたら終わり」という性質のものではない、という前提は持っておいてよいはずです。

自分がどの職種を目指すかがまだ固まっていない場合は、IT/Web転職タイプ診断(無料)で方向性を先に整理しておくと、応募先のタイプ(=出るテストの傾向)も見当がつけやすくなります。

適性検査の正体:SPI・玉手箱・CABの違い

適性検査は一種類ではありません。どれが出るかは企業が選んでいるので、「SPIの本を買ったのに、届いたのはCABだった」ということが普通に起こります。IT企業の選考で出会いやすい代表的な3つを整理します。

検査名提供会社出題科目特徴
SPIリクルートマネジメントソリューションズ言語・非言語・性格1題ごとに制限時間が設けられている
玉手箱日本エス・エイチ・エル社計数・言語・性格問題数が多く、1問にかけられる時間が短い
CAB日本エス・エイチ・エル社暗算・法則性・命令表・暗号技術職向けに使われる

(出典:アデコ「中途採用で受ける適性検査7選」・最終確認日:2026-08-19)

未経験のIT転職 | 適性検査

出会いやすい適性検査3タイプの違い

どれが出るかは企業が決めるため、事前に一種類だけ対策するのは危険です

出題される内容未経験でも準備しやすいか
SPI リクルートマネジメントソリューションズ 言語・非言語・性格の3本立て 市販の対策本や問題集が多く手に入る
玉手箱 日本エス・エイチ・エル社 計数・言語・性格 問題数が多く1問あたりの時間が短い
CAB 日本エス・エイチ・エル社・技術職向け 暗算・法則性・命令表・暗号 学校の勉強と形式が違い初見で戸惑いやすい
  • ※出典:アデコ「中途採用で受ける適性検査7選」ほか(最終確認日:2026-08-19)。どの検査を使うかは企業ごとに異なります

IT転職ナビ

未経験者がいちばん驚きやすいのがCABです。IT系の技術職向けに使われることが多く、能力検査は「暗算・法則性・命令表・暗号」の4科目で構成されています。名前を見ただけで想像がつかないと思いますが、そのとおりで、学校で習った科目とは形式がまったく違います。プログラミングの知識を問う試験ではなく、規則性を見抜いて手順どおりに処理する力を見る試験です。

CAB対策の解説サイトでは、ペーパー版のCABとWeb版のWeb-CABがあり、問題数と制限時間が異なること、合格ラインとしては7割程度取れれば多くの企業を安定して突破できる目安であることが説明されています(最終確認日:2026-08-19)。逆に言えば、満点である必要はありません。

**未経験者にとっての本当のリスクは「難しさ」ではなく「初見であること」**です。形式を知っていれば解けたはずの問題を、ルールの理解に時間を取られて落とす。これがいちばんもったいないパターンです。

未経験にコーディングテストや実技課題は出るのか

ここがいちばん心配される部分だと思います。整理すると、応募先のタイプでかなり違います

エンジニア転職の解説記事では、コーディングテストは有名なWeb系企業や事業会社の選考で実施される一方、SIerではコーディングがそれほど重視されないため実施されるケースはほとんどない、という趣旨の説明がされています(最終確認日:2026-08-19)。また、未経験者向けの技術選考については、その場で解かせる形式よりも、事前にプログラミング課題を出して解いてきてもらう形式が多いという解説もあります(最終確認日:2026-08-19)。

未経験のIT転職 | 技術選考

応募先タイプ別・実技テストの出やすさ

同じ「未経験歓迎」でも、会社のタイプで選考の形が変わります

実技テストの出やすさ未経験に問われやすいこと
Web系の自社開発企業 事業会社 出る前提で準備しておきたい 課題の提出や、書いたコードの説明を求められることがある
SIer・受託開発 実施されないケースが多いとされる 適性検査と面接が中心になりやすい
研修つき・未経験歓迎の求人 スクール紹介経由を含む 実技より意欲や学習の継続を見られる傾向 学んだ内容を自分の言葉で説明できるかは問われる
  • ※解説記事で示されている一般的な傾向で、実際の選考内容は企業ごとに異なります(最終確認日:2026-08-19)

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大事なのは、未経験の実技課題で見られているのは「プロと同じ完成度」ではないという点です。期限を守れるか、指示された要件を満たしているか、自分が書いたコードを説明できるか。この3つが中心になります。動くものが作れていても「なぜこう書いたのか説明できない」場合の評価は厳しくなりますし、逆に完成度が高くなくても、詰まった箇所と調べ方を筋道立てて話せる人は評価されます。

もし「コードを一行も書いたことがない」段階なら、Web系の自社開発企業だけを狙うのは無理があります。その場合は、実技より研修や適性を見る求人から入り、実務経験を積んでから改めて狙う、という順番のほうが現実的です。

落ちる原因は「実力不足」より「形式慣れ」と性格検査の矛盾

未経験者がテストで足を止められるとき、原因はだいたい次のどれかです。

① 形式を知らずに初見で受けた CABの命令表や暗号は、ルールを読むだけで数分かかります。制限時間の中でそれをやると、実力とは関係なく点が落ちます。問題集を一冊、一周するだけで体感が変わる領域です。

② 時間配分を練習していない 玉手箱のように問題数が多い検査では、1問に時間をかけすぎると後半が丸ごと空欄になります。解けるかどうかより、捨てる判断ができるかが点差になります。

③ 性格検査で回答が矛盾している 性格検査には、似た内容を表現を変えて何度も聞く設問が含まれるのが一般的です。「良く見せよう」と回答を作りにいくと、前半と後半で答えがぶれて、一貫性のなさとして表れます。面接での話とズレることもあります。性格検査は正直に、一貫して答えるのが結局いちばん安全です。

④ 受検環境の事故 自宅受検のWebテストでは、通信が切れる、ブラウザが固まる、家族に話しかけられる、といった事故が普通に起きます。テスト内容以前の問題ですが、実際に多いつまずきです。

なお、性格検査の結果は「合否」だけでなく、入社後の配置の参考にされることもあります。実態と違う自分を演じて通っても、後で自分が苦しくなるだけです。

今日からできる準備:5つの具体アクション

やることはシンプルです。数週間あれば十分間に合います。

1. 対策本を一冊だけ買って、一周する SPI用と、志望先にIT企業が多いならCAB・玉手箱に対応した一冊。何冊も買わないことが挫折しないコツです。CAB対策の解説でも、一冊を選んで出題傾向をつかみ、科目ごとの解答ペースを身につける手順が推奨されています(最終確認日:2026-08-19)。

2. かならず時間を計って解く 時間無制限で解けても意味がありません。ストップウォッチを使い、「1問あたり何秒か」を体に入れます。

3. 応募先に何の検査が使われるか、事前に聞く/調べる 転職エージェント経由なら、担当者に「この企業の選考でWebテストはありますか。種類は分かりますか」と聞けます。これは失礼な質問ではなく、普通の確認です。分かれば対策が一気に絞れます。

4. 性格検査は「正直・一貫」で通す 面接で話す志望動機や強みと、性格検査の回答の方向をそろえておきます。作り込むのではなく、自分の傾向を言語化しておく、という準備です。

5. 受検環境を先に作る 有線または安定した回線、静かな時間帯、電源、通知オフ。締切ギリギリではなく余裕を持って受ける。これだけで事故の大半は防げます。

そのうえで、独学だと「どの企業がどんな選考をするのか」の情報がどうしても足りません。ここは、未経験のIT就職を専門に扱う支援サービスを併用したほうが効率がいい部分です。書類の添削や面接対策とあわせて、選考の流れを事前に教えてもらえるためです。

サービスの評判や向き不向きを先に知りたい方は、ウズウズITの評判は?未経験からのIT就職サポートの特徴と向き不向きを正直解説【2026年】もあわせてどうぞ。

なお、支援サービスに登録したからといってテスト対策を代わりにやってくれるわけではありません。対策そのものは自分の作業です。使いどころは情報収集と、書類・面接まで含めた全体の設計だと考えてください。

よくある質問

Q1. 適性検査の結果だけで落ちることはありますか。 企業によってはボーダーを設けています。ただし中途採用では、適性検査はネガティブチェックの意味合いが強く、結果が原因で不採用になることは少ないとする解説もあります(最終確認日:2026-08-19)。「対策しなくていい」という意味ではなく、「一問のミスで終わりではない」と受け止めるのが現実的です。

Q2. 未経験なのにコーディングテストが出たら、どうすればいいですか。 分からないまま黙るのが最悪です。考えている手順を口に出す、どこまで分かってどこで詰まったかを説明する。未経験枠の技術選考では、正解そのものより思考の過程を見られることが多いためです。事前に出されるプログラミング課題なら、期限厳守と、提出後に説明できる状態にしておくことが優先です。

Q3. どのくらい前から対策すればいいですか。 書類選考の通過後すぐに案内が来ることが多いので、応募を始める前に問題集を一周しておくのが安全です。1日30分から1時間で2〜3週間あれば、形式に慣れる目的なら足ります。

Q4. SPIとCABの両方を対策する必要がありますか。 志望先がIT企業中心ならCAB系にも触れておくほうが安全です。ただし同時並行で二冊進めると中途半端になります。まずSPIを一周し、志望先の傾向が分かった段階でCABや玉手箱に広げる順番をおすすめします。

Q5. 性格検査で「向いていない」と判定されたら、IT転職は諦めるべきですか。 一回の検査結果で職業適性が確定するわけではありません。検査は企業が自社の基準で使う道具であって、あなたの将来を決める判定書ではありません。ただ、結果に納得できる部分があるなら、職種の選び方を見直す材料にはなります。

まとめ

  • 未経験の中途採用で最も出会いやすいのは適性検査。書類選考の通過後、一次面接前に案内されることが多い。
  • IT企業ではSPIのほかにCABや玉手箱が使われる。CABは暗算・法則性・命令表・暗号の4科目で、学校の勉強とは形式が違う。
  • コーディングテストが出るかは応募先次第。Web系の自社開発企業では出やすく、SIerではほとんど実施されないとされる。未経験向けは自宅で解く課題形式が多い。
  • 落ちる原因は実力不足より、形式慣れ・時間配分・性格検査の矛盾・受検環境の事故であることが多い。
  • 対策は「一冊を時間を計って一周する」「何の検査が出るか事前に確認する」「性格検査は正直に一貫して答える」の3点で足りる。

テストは、未経験というハンデを一気に広げる関門ではありません。知らないまま受けた人だけが損をする仕組みです。逆に言えば、事前に形式を知っておくだけで差がつく、数少ない場所でもあります。

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参考情報

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、転職・収入を保証するものではありません。