ITパスポートや基本情報を取ったのに落ちる…未経験IT転職で資格が評価されない原因と次の一手【2026年版】
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ITパスポートを取り、基本情報技術者にも合格した。それなのに書類選考で落ち続ける。未経験からのIT転職では、この状態で足が止まる人がいます。
資格は勉強を続けた証明にはなります。ただし採用側が見る項目のひとつでしかなく、資格そのものが選考を通すわけではありません。
この記事でわかることは3つです。
- 資格が効く応募先と、ほとんど効かない応募先の違い
- 資格が評価につながらない3つの原因
- 落ち続けたときに、資格を武器へ変えるための手順
資格ありでも落ちる人の共通点
落ちる原因の多くは、資格の有無ではなく資格の出し方にあります。
未経験の応募書類で採用側が探しているのは、入社後に自走できそうかどうかの材料です。資格は「独学を続けられた」という材料にはなりますが、そこで止まった書類は、同じ資格を持つ他の応募者と区別がつきません。
数字で見ると差のつきにくさがはっきりします。令和7年度のITパスポート試験は、応募者307,266人・合格者132,012人でした。合格率は48.6%です(IPA公表資料)。社会人の応募者のうち非IT系企業に勤める人は179,995人です(最終確認日:2026-09-08)。IT業界を目指す人だけが受ける試験ではなく、事務職や営業職の人も大量に受けています。
つまりITパスポートは、IT企業の採用担当から見れば「持っている人が周りにもいる資格」です。書類に資格名だけを並べても、そこで差はつきません。
どの職種を狙うか迷っているなら、先に方向を決めてください。職種が決まると、必要な資格も絞れます。IT/Web転職タイプ診断(無料)で整理できます。
資格が効く応募先と効かない応募先
資格の評価は、応募先の職種と技術領域で変わります。同じ基本情報技術者でも、インフラ寄りの求人と自社開発のWeb系求人では受け取られ方が違います。
未経験のIT転職 | 資格の位置づけ
3種類の資格は選考でどう見られるか
応募先の職種と技術領域によって評価は変わります
| 書類での差のつきやすさ | 学ぶ範囲と実務の距離 | |
|---|---|---|
| ITパスポート 令和7年度の合格者132,012人 | × 合格者が多く差が出にくい | △ IT全般の用語と経営知識が中心 |
| 基本情報技術者 科目A・科目Bとも600点で合格 | △ 職種によって評価が分かれる | ○ 科目Bでアルゴリズムまで問われる |
| CCNA・LinuCなど ベンダー系・インフラ寄り | ○ インフラ職の求人で話が通じやすい | ○ 機器やOSの操作に直結する |
- ※評価は応募先の職種・技術領域で変わります。同じ資格でも一律ではありません
- ※合格者数と合格基準はIPA公表資料(最終確認日:2026-09-08)
IT転職ナビ
基本情報技術者は科目Aが90分60問、科目Bが100分20問です。合格ラインはどちらも1,000点満点中600点。受験手数料は7,500円(税込)です。テストセンターのCBT方式で通年実施されています(最終確認日:2026-09-08)。科目Bではアルゴリズムとプログラミングが問われるため、コードを読む力の目安にはなります。
一方で、自社開発のWeb系企業では、動くものを作った経験のほうを先に見る会社が多くあります。資格を軽視しているというより、採用したい人物像が「入社後すぐコードを書ける人」に寄っているためです。
インフラエンジニアやヘルプデスクの求人では、CCNAやLinuCのようなベンダー資格のほうが会話が成立しやすくなります。扱う機器やOSが資格の出題範囲と重なるからです。
評価につながらない3つの原因
資格を採点していない応募先
1つ目の原因は、応募した企業の採用基準に資格の欄がほとんどないことです。求人票に「資格不問」と書かれている会社に資格だけで押しても、加点する枠がありません。
求人票の「歓迎スキル」に資格名が載っているかどうかを、応募前に確認してください。載っていない会社では、資格は補助的な材料にしかなりません。
資格と狙う職種のずれ
2つ目の原因は、取った資格と応募先の職種が合っていないケースです。Webデザイナー職にITパスポートで応募しても、制作物の話に届きません。逆に、インフラ運用の求人にポートフォリオだけを出しても、機器やOSの理解は伝わりません。
資格を追加するより先に、狙う職種を1つに絞るほうが早く効きます。職種が決まれば、必要な資格も自然に絞られます。
資格を使った経験の書き漏れ
3つ目の原因は、合格した事実しか書いていない書類です。採用側が知りたいのは、勉強した内容をどう使ったかです。
「基本情報技術者に合格」で終わる書類は、読み手に勉強量しか伝えません。「科目Bで学んだ内容を前職の月次集計に当てて自動化した」まで書けば、使い方まで伝わります。実務でなくても、自分の生活や前職の作業に当てた話であれば書けます。
資格を書類で効かせる書き方
職務経歴書では、資格欄と自己PR欄を切り離さないでください。資格欄には合格月を書き、自己PR欄では資格の勉強を何に使ったかを書きます。
書く順番は次の3つです。
- 取得した資格名と合格月
- 勉強の過程で自分が作ったもの、または試したこと
- それを応募先の業務のどこで使うつもりか
3つ目まで書けると、資格が「過去の証明」から「入社後の見込み」に変わります。非IT職から転職するなら、前職で扱っていた業務と結びつけると具体性が出ます。たとえば経理職なら、表計算の手作業を自動化した話は、業務理解とプログラミング学習の両方を同時に示せます。
数字を足せる部分は足してください。「毎月3時間かかっていた集計を30分に減らした」のように、自分で測った範囲の数字であれば書けます。測っていない数字は書かないでください。
落ち続けたときの立て直し4手
書類が10社連続で通らないなら、資格をもう1つ足す前に順番を変えます。
- 応募先の職種を1つに絞る(インフラ運用・開発・社内SEなど)
- 求人票の「歓迎スキル」欄に自分の資格が載っている求人だけを10件集める
- 資格の勉強内容を使って作った小さな成果物を1つ用意する
- 書類を上の3点構成に書き直し、同じ職種の求人に出し直す
4手を試しても通らない場合は、書類ではなく応募先の選び方に原因が残っています。未経験の採用実績がある企業を自力で見分けるのは手間がかかります。未経験者の紹介先を持つエージェントやスクールに、当たりを付けてもらう方法もあります。
資格の勉強を続けてきた人ほど、学習と就職支援がセットになったサービスと相性が合います。
ウズウズIT(ウズカレIT)は、未経験者向けのIT就職サポートです。公式サイトによると受講料・入会金・違約金がありません。開発エンジニアコースではJava、インフラエンジニアコースではCCNAやLinuCの範囲を扱います。学習は完全オンラインで、書類・面接対策と企業紹介まで含まれます(最終確認日:2026-09-08)。
注意点もあります。対象年齢に上限があり、公式サイトの本文は30歳以下、FAQでは35歳までと記載が分かれています。年齢が近い人は、相談時に自分が対象かを最初に確認してください。紹介される企業の種類も、面談の場で必ず聞いてください。
これから取る人への2026年の注意点
これから受験する人は、日程を先に確認してください。現行のCBT試験の受験日程が2026年内でいったん区切られるためです。
休止の対象はITパスポート試験・情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験の3つです。IPAの案内では2026年12月28日以降が休止にあたります。2026年9月28日以降に申し込む人は、2026年12月27日までの試験日から選びます。2027年1月以降の実施は、2026年秋ごろに案内される予定です(最終確認日:2026-09-08)。
制度そのものも動いています。IPAは2027年度からの新しい試験制度への移行を公表しています。新制度のサンプル問題とシラバスは2026年に公開済みです。
転職活動を今年中に進めたい人は、試験日を押さえてから逆算してください。合格を待って応募を止めると、そのぶん活動期間が延びます。応募と勉強は並行しても問題ありません。
よくある質問
Q. 基本情報技術者に合格してから応募したほうがいいですか。
A. 合格を待って応募を止める必要はありません。書類には「基本情報技術者試験を学習中(受験予定日:◯月◯日)」と書けます。学習中と書く場合は、受験日または申込済みであることまで書いてください。日付のない「勉強中」は、採用側から見て進捗が判断できません。
Q. ITパスポートは取っても意味がないのでしょうか。
A. 意味がないわけではなく、単独では差がつきにくいだけです。令和7年度の合格者は132,012人で、非IT系企業に勤める社会人の応募も多い試験です。IT用語の共通言語を身につける入口としては使えます。転職の材料にするなら、基本情報技術者やベンダー資格へ進むか、作ったものと組み合わせてください。
Q. 応用情報技術者まで取ったほうが有利ですか。
A. 未経験の入口では、応用情報より職種に直結する資格のほうが会話になりやすい場面が多くあります。インフラ運用ならCCNAやLinuC、開発なら基本情報の科目B相当の力です。求人票の歓迎スキルと重なりやすいのも、職種に直結する資格です。応用情報は入社後のステップアップとして考えても遅くありません。
Q. 資格手当は未経験でももらえますか。
A. 会社ごとに制度が異なるため、一律には言えません。求人票の待遇欄に資格手当の記載があるか、対象資格に自分の資格が含まれるかを応募前に確認してください。記載がない場合は、面接の逆質問で聞くのが確実です。
迷ったときの判断順
資格を追加するかどうかで迷ったら、次の順で見直してください。
- 狙う職種は1つに絞れているか
- 応募先の求人票に、その資格が歓迎スキルとして載っているか
- 資格の勉強を使って作ったものが1つあるか
3つのうち2つ以上が空欄なら、次の資格より先に空欄を埋めるほうが早く進みます。
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参考情報
- CBT方式で実施するITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験及び基本情報技術者試験における2026年5月以降の試験実施について|IPA
- 令和7年度「iパス(ITパスポート試験)」の年間応募者数等について|IPA
- 基本情報技術者試験(FE)試験概要|CBT-Solutions
- 試験制度の見直しについて|IPA
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