未経験からIT転職、資格とポートフォリオどっちが先?職種別の決め方【2026年版】
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未経験からIT転職、資格とポートフォリオどっちが先?職種別の決め方【2026年版】

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資格の勉強を始めるべきか、先に何か作るべきか。未経験からIT転職を考え始めた人が、最初に手を止めやすい分かれ道です。

結論から書くと、どちらが先かは狙う職種で決まります。インフラエンジニアやヘルプデスクなら資格が先です。Web系の開発職やWebデザイナーなら、ポートフォリオ(自分で作った作品の一覧)が先になります。

職種がまだ決まっていない人は、資格もポートフォリオも始める前に職種を1つ選んでください。順番の迷いの多くは、職種が決まっていないことから来ています。

先に決めるのは狙う職種

資格とポートフォリオの順番は、職種を1つに決めた時点でほぼ自動的に決まります。採用側が書類で確かめたいものが、職種ごとに違うためです。

インフラ運用の求人では、ネットワークやサーバーの基礎を理解しているかが問われます。理解度を短い書類で示せるのが資格です。Web系の開発職では、入社後にコードを書けそうかが問われます。こちらは資格より、動くものを見せたほうが早く伝わります。

どの職種が自分に合うか迷っているなら、IT/Web転職タイプ診断(無料)で方向を絞ってから読み進めてください。

職種別の判断表

職種ごとの向き不向きを、1枚にまとめました。

未経験のIT転職 | 資格とポートフォリオ

職種別にどちらから始めるか

応募先が書類で確かめたいものによって順番が変わります

資格から始めるポートフォリオから始める
インフラ・ヘルプデスク CCNA・LinuCなど ○ 扱う機器やOSと出題範囲が重なる △ 作品を見せる場面は少なめ
Web系の開発職 自社開発・受託開発 △ 資格だけでは書けるかが伝わりにくい ○ 動くものと説明で判断されやすい
Webデザイナー 制作会社・事業会社 × 資格欄より作品が先に見られる ○ 作品の一覧が選考の中心になる
社内SE・SIer 業務システム寄り △ 基本情報が話の糸口になる △ 小さな業務改善の作品で補える
  • ※会社ごとに評価は異なります。最終的には応募する求人票の「歓迎スキル」欄で確認してください

IT転職ナビ

表の○△×は「どちらから始めると効率がよいか」の目安です。片方だけで足りるという意味ではありません。どの職種でも、最終的には両方を少しずつ持っている状態が理想です。

資格を先にしたほうがいい人

インフラエンジニアやヘルプデスクを狙う人は、資格から始めてください。仕事で扱う機器やOSと、資格の出題範囲が重なっているからです。

たとえばCCNAはネットワーク機器、LinuCはLinuxの操作と管理が中心です。求人票の歓迎スキル欄に資格名が書かれている求人も、インフラ系では見つけやすくなります。インフラ職の仕事内容はインフラエンジニアの未経験転職の記事で詳しく扱っています。

資格を先にする人には、次の条件も当てはまります。

  • 何から勉強すればいいか分からず、範囲が決まっている教材がほしい
  • 平日の夜に30分ずつなど、細切れの時間しか取れない
  • 前職が非IT職で、IT用語の基礎から固めたい

ただし資格だけで書類を通すのは難しいのが実情です。ITパスポートは令和7年度の合格者が132,012人いました。社会人の応募者のうち、非IT系企業の人が179,995人を占めます(IPA公表・最終確認日:2026-10-23)。持っている人が多いぶん、資格名だけでは差がつきません。資格で落ちる原因と書き方は資格を取ったのに落ちるときの記事にまとめています。

ポートフォリオを先にしたほうがいい人

Web系の開発職とWebデザイナーを狙う人は、ポートフォリオから始めてください。採用側が知りたい「入社後に手を動かせるか」を、作品なら直接見せられるからです。

開発職なら、小さなWebアプリを1つ作り、なぜ作ったか・どこで詰まったかを説明できる状態を目指します。Webデザイナーなら、架空のお店のサイトなど、目的と対象者を決めた作品を2〜3点そろえます。何を作るかの選び方はポートフォリオは何を作るかの記事で扱っています。

ポートフォリオ先行には弱点もあります。何を作るかを自分で決めるため、範囲が決まっている資格の勉強より手が止まりやすい点です。2週間たっても題材が決まらないなら、教材の写経から始めて、最後に1か所だけ自分の工夫を足す形に切り替えてください。

社内SEやSIerを狙う人は並行

社内SEやSIer(企業向けにシステムを作る会社)を狙う人は、基本情報技術者の勉強と小さな作品づくりを並行させます。応募先によって、資格を見る会社と作品を見る会社が分かれる職種だからです。

基本情報技術者は科目Aが90分60問、科目Bが100分20問です。合格基準はどちらも600点以上で、受験手数料は7,500円(税込)です(CBT-Solutions公表・最終確認日:2026-10-23)。科目Bではアルゴリズムとプログラミングが出るため、勉強がそのままコードを読む練習にもなります。

作品のほうは大きなものでなくて構いません。前職の手作業を表計算やスクリプトで自動化した話は、業務の理解とプログラミング学習を同時に示せます。

時間の配分の目安

先にやると決めた側に7割、もう片方に3割の時間を回すのが進めやすい配分です。片方を完全に止めると、応募の段階で書類の片側が空欄になります。

週10時間を勉強に使える人なら、次のような割り振りになります。

  • 資格が先の人:資格の勉強7時間、ミニ作品やコマンド操作の練習3時間
  • ポートフォリオが先の人:作品づくり7時間、ITパスポートなど基礎の勉強3時間
  • 並行の人:基本情報の勉強5時間、小さな作品5時間

この配分は目安で、根拠となる統計があるわけではありません。大事なのは、応募を始める時点で「資格欄」と「作ったもの」の両方に何か書ける状態にしておくことです。どこまで準備したら応募してよいかは独学はどこまでやったら応募してよいかの記事を参考にしてください。

2026年12月の試験休止に注意

資格を先にする人は、受験日を先に押さえてください。ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者のCBT試験は、2026年12月28日から休止に入ります。

IPAの案内では、2026年9月28日以降に申し込むITパスポートは、2026年12月27日までの日程から選びます。会場によっては、それより前に受け付けを止める場合もあります。2027年1月以降の再開日はまだ決まっておらず、2026年秋ごろに案内される予定です。10月24日に公式ページを読み直した時点でも、再開日の発表は見つかっていません(最終確認日:2026-10-24)。

年内に受けられない場合でも、勉強を止める必要はありません。休止の間はポートフォリオ側に時間を寄せ、再開日が出たら申し込む流れに切り替えると時間をむだにしません。

一人で順番を決めきれないとき

職種も順番も自分で決めきれないなら、学習と就職支援がセットのサービスに相談する方法があります。どの職種の求人が多いかを知っている人に聞けば、順番の迷いが短く済みます。

ウズウズIT(ウズカレIT)は、未経験からITエンジニアを目指す人向けの就職サポートです。運営会社の公式サイトには、CCNA・LinuC・AWS・Javaの講座名が並んでいます。資格系の講座があるため、インフラ寄りで資格から始める人と相性が合います。

注意点もあります。比較サイトでは対象年齢に上限があると紹介されていますが、上限の年齢は記事によって記載が分かれています。料金や年齢の条件は変わる場合があるため、相談の最初に自分が対象かを確認してください。紹介される企業の種類も、面談の場で聞いておくと安心です。

よくある質問

Q. 資格もポートフォリオもなしで応募してはだめですか。

A. 応募自体はできます。ただ未経験の場合、書類で判断できる材料がないと、選考で比べる手がかりがありません。どちらか片方でも、学習の進み具合を示せるものを1つ用意してから出すほうが通りやすくなります。

Q. ITパスポートは取る意味がありますか。

A. IT用語の基礎を体系的に覚える入口としては使えます。ただし合格者が年13万人規模いるため、ITパスポートだけで差をつけるのは難しい資格です。インフラ職ならCCNAやLinuC、開発職なら作品と組み合わせてください。

Q. ポートフォリオはスクールの課題作品でもいいですか。

A. 課題作品をそのまま出すと、同じスクールの卒業生と似た作品になりやすい点に気をつけてください。機能を1つ足すか、題材を自分の前職に寄せるなど、自分で考えた部分を説明できる形にしておくと評価につながります。詳しくはスクールの課題作品をポートフォリオにする記事で扱っています。

Q. 30代でも順番の考え方は同じですか。

A. 考え方は同じです。ただ30代は前職の経験を合わせて見られる場面が増えます。資格や作品に加えて、前職の業務とIT職のつながりを話せるようにしておくと、書類と面接の両方で説明しやすくなります。

迷ったときの判断順

順番を決めきれないときは、次の3つを上から確認してください。

  1. 狙う職種を1つに決めたか
  2. その職種の求人票10件で、歓迎スキル欄に資格名が多いか、作品やGitHubの記載が多いか
  3. 多かったほうに時間の7割を回し、残り3割でもう片方を進めているか

2番目の数え方は、自分で求人票を見れば今日からできます。資格名が多ければ資格から、作品の記載が多ければポートフォリオから始めてください。

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参考情報

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、転職・収入を保証するものではありません。