職業訓練受講給付金がもらえない・止まる7つの原因と防ぎ方
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プログラミングやWebデザインの職業訓練を受けながら、月10万円の職業訓練受講給付金で生活するつもりだった。ところが申請で「支給できません」と言われた、または途中の月から止まった。そんな人に向けて、原因と防ぎ方を整理します。
結論から言うと、もらえない原因は2つに分かれます。「申し込む前に条件から外れている」か「受講中のルールを1つ落とした」かです。後者は、証明できない欠席が1日あるだけでその月が不支給になるほど厳しいルールです。
ただし、ある月が不支給でも、次の月からは条件を満たせば受け取れる場合があります。まず「どの月が、何の理由で」止まったのかを確かめるところから始めます。
まず止まった月と理由を確かめる
最初にやることは、不支給になったのが「その月だけ」なのか「次の月以降も」なのかを分けることです。厚生労働省の「求職者支援制度・訓練受講のしおり」には、理由ごとに影響する範囲が表で示されています。
給付金は、訓練開始日から1か月ごとに区切った「支給単位期間」ごとに審査されます。ある期間で条件を満たさなくても、次の期間で満たせば支給されるのが基本です。一方で、指定来所日を休むなど一部の理由は、次の期間以降に響きます。
職業訓練受講給付金 | 不支給の範囲
理由別・給付金が止まる範囲
厚生労働省のしおりの表をもとに整理(他の要件は満たしている前提)
| その月の支給 | 次の月以降 | |
|---|---|---|
| やむを得ない理由で欠席・遅刻 証明書類が必要 | △ 出席率8割以上なら支給・未満は不支給 | ○ 支給 |
| 理由なく欠席・遅刻・早退 証明できない場合も含む | × 不支給 | ○ 支給 |
| 理由なく指定来所日に行かない ハローワークへの月1回の来所 | △ しおりの表では「―」 | × 不支給 |
| 欠席などを繰り返す 支援指示の取り消しもある | × 不支給 | × 不支給 |
- ※基礎コース受講者・育児や介護をしている人は、8割以上出席していれば減額のうえ支給される扱いがあります
- ※個別の判断は管轄のハローワークが行います
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窓口で不支給を伝えられたら、どの理由に当たるのかをその場で聞いてメモしておきます。理由が分かれば、次の月に同じことを繰り返さずに済みます。
申し込む前に外れる4つの原因
最初から給付金の対象外になる原因は4つあります。訓練の受講そのものはできても、給付金だけ出ないケースがある点に気をつけてください。厚生労働省のよくある質問でも、給付金を受けられない人でも訓練は受講できると書かれています。
1. 失業手当の受給資格がある
雇用保険の失業手当(基本手当)を受け取れる間は、職業訓練受講給付金は受け取れません。厚生労働省のしおりに明記されています。
会社を辞めたばかりで雇用保険の加入期間がある人は、まず失業手当の対象かどうかが先に決まります。失業手当が終わった後は、要件を満たせば給付金を受け取れる可能性があります。しおりでは、支給が終わる前にハローワークへ相談するよう案内しています。
2. 収入が月8万円を超えている
本人の収入が月8万円以下、世帯全体の収入が月30万円以下という要件があります。ここで言う収入は手取りではなく税引前の額です。
しおりの注記では、収入に含まれるものとして次が挙げられています。
- 給与(賞与を含む)や事業収入、役員報酬
- 不動産の賃貸収入や各種年金
- 仕送り、養育費(使い道が子の養育と書類で確認できるものを除く)
仕送りを受けている人や、配偶者の給料が高い人は、ここで外れることがあります。世帯の範囲は、本人と、同居または生計を一つにする配偶者・子・父母です。20歳未満で就学中の子の収入は0円とみなされます。
本人収入が月12万円以下で世帯収入が月34万円以下なら、通所手当だけ受け取れる場合があります。月10万円の手当が出ないと言われたら、通所手当だけでも対象になるかを窓口で確かめてください。
3. 預貯金や土地を持っている
世帯全体の金融資産が300万円以下で、住んでいる家以外に土地・建物を持っていないことが条件です。金融資産には現金や預貯金のほか、株式や投資信託も含まれます。
仕事を辞めて学ぶために貯金をしてきた人ほど、この要件に引っかかりやすくなります。親から相続した土地も、使い道や売れるかどうかに関係なく「持っているかどうか」で判断されます。
4. 6年以内に受け取ったことがある
過去6年以内に職業訓練受講給付金を受け取った人は、再び受け取れません。同じ世帯の中に、同時にこの給付金を受けて訓練している人がいる場合も対象外です。
6年の数え方は、前回受け取った最初の支給単位期間の初日からです。ただし、やむを得ない理由で訓練を途中でやめた人は、受け取ったことがあるとはみなされません。
受講中に止まる3つの原因
受講が始まってから給付金が止まる原因は、出席・受講時間・ハローワークでの手続きの3つです。訓練校の修了条件と給付金の支給要件は別物だという点が、つまずきやすいところです。
5. 証明できない欠席や遅刻がある
給付金の条件は、すべての訓練実施日に出席していることです。やむを得ない理由で休んだ場合でも、その期間の出席率が8割以上必要です。
厳しいのは、やむを得ない理由がない欠席や遅刻・早退が1回でもあると、その支給単位期間は原則不支給になる点です。理由があっても証明書類を出せなければ、理由がない扱いになります。
しおりに載っている「やむを得ない理由」の例は次のとおりです。
- 本人の病気やけが
- 暴風雨雪や列車の遅延、交通事故
- 求人企業の面接や採用試験
- 資格試験の受験
- 親族の看護・介護、危篤・葬儀
出席管理の対象は授業だけではありません。入校式や修了式、キャリアコンサルティングを休んでも欠席の扱いになります。
6. eラーニングを倍速で見た
オンライン中心のeラーニングコースでは、出席日ではなく受講した時間数で判断されます。しおりには、動画教材を倍速で見て受講時間が足りなくなった場合は不支給になると書かれています。
プログラミングの動画講座は、知っている内容を飛ばしたくなる場面があります。給付金を受けている間は、決められた時間どおりに視聴するのが前提です。
7. 指定来所日に行かない
支給単位期間が1つ終わるごとに、ハローワークが決めた「指定来所日」に行き、職業相談と支給申請をします。正当な理由なく行かなかった場合、次の期間以降の給付金が出なくなります。
就職支援計画書に書かれた「必須事項」の求職活動をしなかった場合も、就職支援の拒否として不支給になります。紹介された求人の面接に行かなかった場合も同じ扱いです。
休みそうなときの対処の順番
体調不良や面接で休みそうなときは、休む前にハローワークへ連絡するのが最初の一手です。やむを得ない理由に当たるか、どの証明書類が要るかを確かめます。
- 休む前にハローワークへ連絡する:事前に連絡できなかった場合も、分かった時点ですぐ連絡する
- 証明書類をそろえる:病院の領収書や処方箋、遅延証明書、面接先の証明など
- 次の指定来所日に提出する:訓練校が記録した欠席について、証明書類を出す
しおりでは、自分で判断せずハローワークに聞くよう繰り返し書かれています。持病で自宅で休む場合も、自己申告だけでは認められません。厚生労働省のよくある質問では、事前に証明書類を出しておくよう案内しています。
遅刻・早退は半日出席になる場合がある
やむを得ない理由で遅刻・早退した日でも、その日の授業の半分以上に出ていれば「1/2日出席」として数えます。数え方はコマ(時限)単位で、遅刻したコマは欠席の扱いです。
計算例として、ある期間の訓練実施日が20日なら、8割は16日です。やむを得ない欠席が続くと16日を下回り、その期間は不支給になります。
振替授業はあてにしない
休んだ日の授業を別の日に受け直す「振替」が認められる場合もあります。ただし、しおりには振替は当然に実施されるものではないと書かれています。振替がない前提で出席を管理する必要があります。
不支給になった後にやること
不支給を伝えられたら、次の月に同じ理由を繰り返さないことが最優先です。しおりによると、欠席や来所しないことを繰り返すと支援指示が取り消され、訓練を続けられなくなることがあります。訓練の初日にさかのぼって返還を命じられる場合もあります。
申告の誤りに気づいたらすぐ相談する
アルバイトの収入や世帯の変化を申告していなかった場合は、気づいた時点でハローワークに相談します。正しく申告しないと不正受給に問われ、受け取った額の最大3倍の返還・納付を命じられることがあります。
支給申請書には、事前審査のときから変わったことを書く欄があります。しおりでは、変更があったか迷うときは「有」にチェックするよう案内しています。
生活費が足りないなら融資制度を確かめる
職業訓練受講手当を受ける人は、労働金庫の「求職者支援資金融資」を使える場合があります。しおりによると、上限は配偶者・子・父母がいる人で月10万円、それ以外は月5万円です。金利は2.0%で、就職しても返済は免除されません。
給付金が不支給などで止まった場合は、融資の残りを一括で返す必要があります。借りる前に、出席と手続きを確実にこなせるかを考えておきます。
給付金なしで進む道もある
失業手当の対象だったり、資産の要件で外れたりして給付金を受けられないなら、訓練以外の学び方も選択肢に入ります。月10万円がない状態で数か月通えるかを、生活費から先に計算します。
在職中や雇用保険の加入期間がある人は、有料スクールの受講料の一部が戻る教育訓練給付金を使える場合があります。外れやすい条件は教育訓練給付金がもらえない?スクール受講で外れる5つの原因にまとめています。
仕事を辞めて学ぶ期間のお金の見積もりは、未経験IT転職、仕事を辞めて学ぶなら貯金はいくら必要?で扱っています。どの職種を目指すか迷っている人は、IT/Web転職タイプ診断(無料)で方向を先に絞ると、学ぶ内容を決めやすくなります。
給付金を待たずに早く働き始めたい人は、未経験からのIT就職を手助けするサービスに相談する方法もあります。学ぶ順番と応募の進め方を一緒に決められます。
よくある質問
Q. 給付金はいつ振り込まれますか
A. しおりによると、初回の支給申請は原則として受講開始から2か月目の指定来所日です。支給が決まってから1週間〜10日程度(目安)で、届け出た口座に振り込まれます。訓練を始めた月の生活費は、給付金とは別に用意しておく必要があります。
Q. 訓練中にアルバイトをしてもいいですか
A. 本人収入が月8万円以下という要件があるため、税引前の収入がこの額を超えると月10万円の手当は出ません。アルバイトで授業を休めば欠席の扱いにもなります。始める前にハローワークで扱いを確かめ、支給申請書で収入を正しく申告してください。
Q. 交通費はいくら出ますか
A. 通所手当は、最も経済的で合理的な経路の定期券などの額です。厚生労働省の求職者支援制度のページでは、上限は月42,500円です。寄宿手当は、家族と別居して寄宿する必要をハローワークが認めた人に月10,700円です。
Q. 失業手当をもらいながら求職者支援訓練は受けられますか
A. ハローワークが就職に適した訓練だと判断すれば、受講できる場合があります。ただし、失業手当の受給資格がある間は職業訓練受講給付金は受け取れません。どちらの制度で受講するかは、受講前に窓口で確かめてください。
Q. 就職が決まって途中でやめたら、最後の月はもらえますか
A. 就職で中途退校する場合は、退校日までが最後の支給単位期間になります。その期間で要件を満たせば受け取れますが、支給申請には期限があります。退校が決まったら、すぐに訓練校とハローワークへ連絡してください。
参考情報
最終確認日:2026-11-08
制度の細かな運用は、地域や受講するコースで変わることがあります。自分が当てはまるかどうかは、管轄のハローワークで確かめてください。
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