GitHubに本名やメールが出ていた|ポートフォリオの直し方
不安解消

GitHubに本名やメールが出ていた|ポートフォリオの直し方

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転職の応募書類にGitHubのURLを書こうとして、自分のリポジトリを見直したら、コミットの作成者欄に本名や普段使いのメールアドレスが残っていた。採用担当に見せる前に気づいて、慌てている人もいるはずです。

結論から書くと、GitHubの設定を直しても、すでに公開したコミットのメールアドレスは変わりません。GitHub公式ドキュメントも、変更前のコミットは以前のアドレスに紐付いたままだと明記しています。「これから先の公開を止める設定」と「過去の履歴をどうするか」は、別々に手を打つ必要があります。

なお、メールアドレスだけでなくAPIキーやパスワードまで載せていた場合は、順番が変わります。履歴を消すより先に、キーそのものを無効にしてください。

最初に確かめる3つの場所

公開されている情報は、主に次の3か所に分かれています。どこに何が出ているかで、やることが変わります。

  • コミットの作成者情報:パソコンのGit設定(user.name と user.email)がそのまま記録される
  • プロフィール画面:GitHubのプロフィールに名前や公開メールを設定している場合に表示される
  • リポジトリの中身:README・設定ファイル・スクリーンショットなどに、本名や住所、キーが写り込んでいる

コミットの作成者情報は、手元のリポジトリで git log を実行すると確かめられます。作成者の行に本名や個人のメールアドレスが並んでいれば、公開リポジトリでは同じ情報が見える状態です。

プロフィール画面は、GitHubの「Settings」の「Public profile」で表示名と公開メールを確認します。表示名を本名にするかは好みの問題です。応募先に本人と分かってもらうために本名を出す人もいます。困るのは「出すつもりがなかった情報」が出ているときなので、出してよい情報と隠したい情報をここで分けておきます。

これから先の公開を止める設定

新しいコミットに個人のメールアドレスを残さないためには、GitHub側とパソコン側の両方を直します。片方だけでは足りません。

GitHub側で非公開メールにする

GitHub公式ドキュメントの手順は次のとおりです。

  1. 右上のプロフィール写真から「Settings」を開く
  2. サイドバーの「Emails」を開く
  3. 「Keep my email addresses private」にチェックを入れる
  4. 続けて「Block command line pushes that expose my email」にもチェックを入れる

3つ目の設定を入れると、GitHubは「ID+ユーザー名@users.noreply.github.com」の形の代わりのアドレス(noreplyアドレス)を用意します。GitHubの画面上で編集したコミットには、このアドレスが使われます。

4つ目の設定は、パソコンからプッシュしたときの安全装置です。公式ドキュメントによると、プッシュのたびに最新コミットの作成者メールを確かめ、非公開にしたメールが入っていればプッシュを止めて警告を出します。設定し忘れたまま古いアドレスでコミットしても、公開前に気づけます。

パソコン側のGit設定を直す

パソコンからのコミットには、手元のGit設定のメールアドレスが記録されます。Emails画面に表示されたnoreplyアドレスをコピーし、次のように設定します。

git config --global user.email "Emails画面に表示されたnoreplyアドレス"
git config --global user.name "公開してよい名前"

設定できたかは git config --global user.email で確かめます。リポジトリごとに別の設定をしている場合は、そのリポジトリの中で git config user.email も実行して、古いアドレスが残っていないか見てください。

過去のコミットの消し方は3通り

すでに公開したコミットのメールアドレスを消したいときは、次の3通りから選びます。どれを選んでも、他の人がすでにコピーした分(クローンやフォーク)は自分では消せません。GitHub公式ドキュメントも、フォークやクローンに残ったデータは各所有者に頼むしかないと説明しています。

GitHub | 過去のコミットの扱い

履歴に残ったメールの対処3通り

2026年11月3日時点のGitHub公式ドキュメントをもとに整理

過去のメール手間スター等の引き継ぎ
新しいリポジトリで作り直す 最新のファイルだけ載せ直す ○ 新しい側には残らない ○ 少ない × 引き継げない
履歴を書き換える git-filter-repo等を使う △ 消せるがキャッシュ等に残る場合あり × 多い・失敗すると壊れる ○ 同じリポジトリのまま
設定だけ直してそのまま 今後の分だけ守る × 残る ○ ほぼなし ○ 変わらない
  • ※どの方法でも、他人がクローン・フォークした分は自分では消せません
  • ※APIキーやパスワードが含まれる場合は、どの方法より先にキーを無効化します

IT転職ナビ

未経験の人は作り直しが確実

転職用のポートフォリオなら、新しいリポジトリで作り直す方法が一番安全です。手順は次の流れになります。

  1. 最新のファイル一式を別フォルダにコピーする(隠しフォルダの .git は含めない)
  2. 本名・住所・キーなど出したくない情報がファイルの中にないか確かめる
  3. 新しいフォルダで git init からやり直し、noreplyアドレスの設定でコミットする
  4. GitHubに新しいリポジトリを作ってプッシュし、表示を確かめてから古いリポジトリを削除する

古いリポジトリを消すと、そちらに付いていたスターやIssueは戻りません。採用の場面でスター数が評価の中心になることは少ないため、未経験の段階では失うものは小さいはずです。応募書類やSNSに古いURLを書いていた場合は、新しいURLに差し替えます。

履歴の書き換えは慣れてから

同じリポジトリのまま過去のメールを書き換える方法もあります。GitHub公式ドキュメントは「git-filter-repo」というツールを案内しています。

ただし、書き換えるとコミットのID(ハッシュ)がすべて変わります。公式ドキュメントは、共同作業者のブランチが失われる、古いクローンからプッシュすると元に戻ってしまう、などの注意点を挙げています。GitHub上のキャッシュに残った分は、GitHub Supportへの依頼が必要になる場合もあります。Gitに慣れていない段階で試すと、ポートフォリオ自体を壊すおそれがあります。

メールが出ても困らないならそのまま

普段使いではないメールアドレスで、迷惑メールが少し増えても困らないなら、設定だけ直してそのままにする判断もあります。手間はかかりませんが、過去のコミットに残ったアドレスは誰でも見られる状態が続きます。メールアドレスから本名や他のSNSにたどれる場合は、作り直しを選んだほうが安心です。

APIキーやパスワードも載せていたら

コミットにAPIキーやパスワード、トークンが含まれていた場合は、履歴を消すより先にキーを無効にします。GitHub公式ドキュメントも、漏れた情報は履歴の書き換えより先に失効か変更(ローテーション)するよう求めています。

公開リポジトリに載ったキーは、履歴を消す前にすでに第三者に読まれている可能性があります。履歴だけ消しても、キーが有効なままなら使われ続けます。対応は次の順番です。

  1. サービスの管理画面でキーを無効化し、新しいキーを発行する
  2. パスワードを載せた場合は、そのサービスのパスワードを変更する
  3. 身に覚えのない利用や請求がないか、サービスの利用履歴を確かめる
  4. そのあとで、作り直しか履歴の書き換えで公開リポジトリから消す

クラウドサービスのキーが漏れると、勝手にサーバーを立てられて高額な請求につながることがあります。AWSで請求が来てしまった場合の止め方は、AWSの勉強で高額請求が来た…未経験がまずやる止め方と相談先にまとめています。

同じ失敗を繰り返さない習慣

公開前の確認を習慣にすると、同じ失敗は防げます。GitHub公式ドキュメントが挙げている予防策をもとに、未経験の人でも続けやすいものを選びました。

  • キーは .gitignore に入れる:キーを書いた設定ファイル(.env など)を、Gitの管理対象から外しておく
  • まとめて追加しない:git add . で全部を追加せず、追加するファイルを指定して差分を見てからコミットする
  • 新しいパソコンでは最初に設定:Gitを入れ直したら、コミットする前に user.email をnoreplyアドレスにする
  • スクリーンショットも見直す:READMEに載せる画面写真に、本名やメールアドレス、住所が写っていないか確かめる

GitHubには、キーやトークンらしい文字列を含むプッシュを止める「プッシュ保護」という仕組みもあります。自分のアカウントでの設定は「Settings」の「Code security」から確認できます。対象になる範囲は公式ドキュメントで確かめてください。

ポートフォリオの中身そのものに不安がある人は、IT/Web転職タイプ診断(無料)で目指す職種を整理してから、作るものを見直す方法もあります。

よくある質問

Q. 採用担当はコミットのメールアドレスまで見ますか

A. 見るかどうかは会社や担当者によって違い、確かなことは言えません。見られて困る情報が残っているなら、見られる前提で直しておくのが安全です。

Q. リポジトリを非公開にすれば解決しますか

A. 非公開にすると外からは見えなくなりますが、ポートフォリオとして見てもらえなくなります。公開前にすでにクローンやフォークされた分も消えません。応募に使うなら、作り直して公開し直すほうが目的に合います。

Q. 本名でGitHubを使うのはやめたほうがいいですか

A. 本名を出すかどうかは好みと方針の問題です。応募書類とGitHubを結び付けてもらうために本名を出す人もいます。避けたいのは、出すつもりのなかった個人のメールアドレスや住所が残っている状態です。

Q. noreplyアドレスに変えると、草(貢献グラフ)は消えますか

A. GitHub公式ドキュメントによると、貢献グラフに表示させるには、コミットに使うアドレスをGitHubアカウントに登録しておく必要があります。noreplyアドレスはGitHubが発行したものなので、そのアカウントのコミットとして扱われます。ユーザー名を後から変えると古い形式のnoreplyアドレスでは紐付けが外れるため、ID付きの形式を使います。

参考情報

最終確認日:2026-11-03

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