Webデザインスクールを卒業したのに仕事がない…原因と次の一手
不安解消

Webデザインスクールを卒業したのに仕事がない…原因と次の一手

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Webデザインスクールを卒業したのに、応募しても書類で止まる。副業サイトで提案しても返事が来ない。受講料を払ったのに仕事がなく、「スクールは意味がなかったのか」と落ち込んでいる人に向けた記事です。

先に結論を書きます。卒業後に仕事がない原因は、多くの場合「腕前が足りない」の一言では片づきません。 課題作品だけのポートフォリオ、Webデザイナー1本に絞った応募、就職と副業の同時進行で、止まっている人がいます。止まっている場所を5つに分けて確かめると、次に直すものが決まります。


卒業はスタートラインという現実

スクールの卒業は、採用や受注の条件を満たした証明にはなりません。企業や発注者が見るのは修了証ではなく、ポートフォリオと応募書類だからです。

数字でも、Webデザイン職の競争は楽ではありません。転職サイトdodaの転職求人倍率(2026年10月22日発表)では、2026年9月の「クリエイター」は1.25倍でした。同じ月の「エンジニア(IT・通信)」は12.04倍です。求職者1人あたりの求人の数に、10倍近い差があります。

ハローワークの統計では、デザイナーを含む区分の有効求人倍率は1倍を下回っています。数字の詳しい読み方はWebデザイナーの求人倍率はどれくらい?未経験転職が「厳しい」と言われる現実と突破口で扱いました。

「未経験歓迎」の求人にも誤解があります。マイナビクリエイター(現・マイナビ転職クリエイターエージェント)の記事(2025-02-10公開)は、未経験歓迎の求人の多くが一定のスキルを持つ人を求めていると説明しています。研修はOJT(働きながら教わる形)が一般的で、最初から実務に入れる知識が前提です。

同じ記事は、未経験者向けの求人は給与水準が低めになりやすいことにも触れています。教育のために毎日の出社を求められることが多い、とも書かれています。卒業直後の1社目は、条件より「実務経験を積めるか」で選ぶ場面が出てきます。


仕事がない5つの原因

卒業後に仕事が決まらない原因は、次の5つに分かれます。当てはまるものに印をつけてから読み進めてください。

卒業後に仕事が決まらず悩む若者
  1. ポートフォリオがスクールの課題作品だけ
  2. 作品に考え方の説明がない
  3. 狙う職種が「Webデザイナー」だけ
  4. 就職と副業を同時に追っている
  5. スクールのサポートを待っている

原因1 課題作品だけのポートフォリオ

同じスクールの卒業生は、同じ課題で作った作品を持っています。採用担当から見ると、似た作品が並んだ応募が続くことになります。課題作品はスキルの証明にはなっても、あなたを選ぶ理由になりにくいのです。

課題作品には、権利の問題もあります。スクールの規約で、課題の素材やデザインの公開が制限されている場合があるからです。載せてよい範囲はスクールの課題作品はそのままポートフォリオにしていい?で整理しました。

直し方は、課題とは別の作品を1〜2点足すことです。目的とターゲットを自分で決めた架空の案件で構いません。知人のお店のバナーなど、実在する依頼なら実績として扱えます。

原因2 作品の説明が足りない

作品の画像だけを並べたポートフォリオは、考え方が伝わりません。クリエイター専門エージェントHIGH-FIVEのコラム(2026-04-09更新)は、ポートフォリオで見られる点を3つ挙げています。

  • デザインの品質(ポートフォリオ自体のデザインも含む)
  • 求人の条件に合うスキルと使用ツール
  • 依頼にどう取り組み、どう解決したか

3つ目は、画像だけでは伝わりません。作品ごとに、目的・ターゲット・工夫した理由・使ったツール・制作期間を書き添えます。同じコラムは作品数の目安を10〜15点としつつ、数より説明の中身を重視するよう勧めています。書類で落ちる原因の細かな直し方は未経験でWebデザイナーの書類が通らない…5つの原因と直し方にまとめています。

原因3 狙う職種が狭すぎる

「Webデザイナー」の求人だけに応募していると、応募できる数そのものが少なくなります。Webサイトを作る仕事には、デザイン以外の入口もあります。

  • コーダー(デザインをHTMLとCSSでページにする仕事)
  • Webサイトの更新・運用担当
  • ECサイトの運営担当(商品ページやバナーの制作を含む)
  • 事業会社のWeb担当(インハウス)

マイナビ転職クリエイターエージェントの扱う職種にも、Webデザイナーと並んでコーダーやマークアップエンジニアが入っています。周辺の仕事で実務経験を積み、デザインの比重を上げていく道も選べます。1社目を制作会社にするか事業会社にするかの違いは、未経験Webデザイナー、1社目は制作会社かインハウスかで比べました。

原因4 就職と副業の二兎追い

「就職できなければ副業で稼げばいい」と両方を同時に進めると、どちらの準備も薄くなりがちです。必要な作品と動き方が、就職と副業で違うからです。

就職では、応募先の会社に合う作品と、職務経歴書のつながりが見られます。副業では、発注者の依頼文にすぐ応える提案文と、近い実績の有無が見られます。同じポートフォリオを両方に使い回すと、どちらにも刺さりにくくなります。

まず1か月は片方に絞ってください。副業の提案が通らないときの直し方はクラウドソーシングで提案が通らない…5つの原因と直し方で扱っています。

原因5 スクールのサポート待ち

「卒業したら仕事を紹介してもらえる」と考えて待っている場合は、契約内容を確かめ直します。スクールの就職支援や案件紹介には、期間や回数の上限があるのが普通です。紹介は保証ではなく、紹介された先に受かるかは自分の書類しだいです。

確かめるのは次の3点です。

  • 卒業後の転職支援・案件紹介が使える期間
  • 質問対応やポートフォリオ添削が卒業後も使えるか
  • 転職保証や返金の条件が付いている場合、その対象になるか

期間が残っているなら、待つのでなく自分から添削や面談を申し込みます。保証や返金の条件の読み方はプログラミングスクールの返金はどこまで受けられる?転職保証の条件と落とし穴が参考になります。プログラミングスクールの記事ですが、条件の読み方はWebデザインスクールでも同じです。


目指す道を1つに決める

5つの原因を確かめたら、次の1か月で目指す道を1つに決めます。道ごとに、入りやすさと注意点が違います。

Webデザインスクール卒業後 | 最初の1か月

卒業後に目指す4つの道

どれが合うかは地域・年齢・作品の中身で変わります

未経験からの入りやすさ実務経験になるか先に確かめること
制作会社にWebデザイナーで就職 正社員など △ 競争が激しい ○ なる △ 求人の必須スキルと作品の方向
事業会社のWeb担当に就職 インハウス △ 求人数は会社しだい ○ なる △ デザイン以外の業務の割合
コーダー・Web運用から入る 周辺職 ○ 応募先の幅が広がる ○ なる △ デザインに関われる範囲
副業で案件を取る 在職のまま △ 最初の1件が取りにくい △ 案件の中身による △ 単価と修正回数の条件
  • ※どの道も採用・受注を保証するものではありません
  • ※入りやすさは本文の公開情報にもとづく一般的な傾向です

IT転職ナビ

会社員を続けながら次の一歩を探すなら、副業より先に転職の応募を進める考え方もあります。実務経験は、会社の中で積むほうが作品の幅を広げやすいからです。反対に、今の仕事を辞められない事情があるなら、副業で小さな実績を作ってから応募する順番になります。


卒業後30日の動き方

道を決めたら、30日を3つに区切って動きます。

1〜10日目 ポートフォリオの直し

  • 課題作品とは別の作品を1点作る
  • 全作品に、目的・ターゲット・工夫の理由・ツール・期間を書く
  • 目指す道に合う作品を先頭に並べ替える

11〜20日目 応募または提案の再開

  • 就職なら、周辺職も含めて求人を探し直す
  • 副業なら、実績に近い案件だけに提案を絞る
  • 応募先ごとに、先頭の作品と志望動機の言葉をそろえる

21〜30日目 結果の振り返り

  • 書類で止まったのか、面接・返信で止まったのかを分ける
  • 止まった段階に合わせて、原因1〜5のどこを直すか決める

Webデザイナー1本で行くか、コーダーやWeb運用も含めるかで迷っている場合は、先に方向を絞ります。IT/Web転職タイプ診断(無料)で向き不向きを整理すると、応募する職種の範囲が決まります。


作品を第三者に見てもらう

自分で直しても止まるなら、ポートフォリオを添削してもらえる相談先を使います。作った本人には、説明の足りない部分が見えにくいからです。

作品を先輩に見てもらいアドバイスを受ける様子

マイナビ転職クリエイターエージェント(旧マイナビクリエイター)は、Web・ゲーム業界などのクリエイター職を扱う転職エージェントです。公式のよくある質問によると、転職支援サービスの利用料金はかかりません。来社や面接の交通費は自己負担です。履歴書・職務経歴書・ポートフォリオの添削も、無料のサービスに含まれています。地方在住でも、電話やオンラインで登録できると書かれています(最終確認日:2026-11-01)。

一方、実務未経験の人にどれくらい求人を紹介できるかは、公式のよくある質問に記載がありませんでした。登録の前に公開求人を検索し、希望エリアに「未経験可」の求人があるかを確かめておくと、面談の中身が具体的になります。サービスの内容はマイナビ転職クリエイターエージェント(公式サイト)で確認できます。


よくある質問

Q. Webデザインスクールに通ったのは無駄だったのでしょうか。

A. 無駄かどうかは、学んだ内容を作品と応募にどうつなげるかで決まります。ツールの操作やデザインの基礎は、独学より短い期間で身につけている場合があります。足りないのは、課題とは別の作品と、作品の説明であることが多いです。

Q. 別のスクールに通い直したほうがいいですか。

A. 先に、卒業したスクールのサポートが残っていないかを確かめてください。通い直しても、課題作品だけのポートフォリオという原因は変わりません。足りないスキルが求人票ではっきりしている場合に限って、その部分だけを学び足す考え方が合います。

Q. 30代で卒業しても、Webデザインの仕事に就けますか。

A. 年齢で一律に決まるわけではありませんが、20代より選考が厳しくなる場面はあります。前職の経験を生かせる事業会社のWeb担当や、ECサイトの運営など、前職とつながる入口から探すと応募先が増えます。30代の進め方は30代未経験からIT転職は本当に難しい?でも扱っています。

Q. 副業で月数万円を目指すのは現実的ですか。

A. 金額は、案件の種類と作業に使える時間で変わるため、一律の目安は書けません。最初の数件は単価より実績づくりを優先する人が多い一方、安すぎる案件や修正の上限がない案件は避けます。受ける前に、単価・修正回数・納期を発注者と文字で確認してください。


まとめ

  • スクールの卒業は、採用や受注の条件を満たした証明にはならない
  • 仕事がない原因は、課題作品だけ・説明不足・職種の狭さ・二兎追い・サポート待ちの5つに分かれる
  • 課題とは別の作品を足し、全作品に考え方の説明を書く
  • コーダーやWeb運用など、周辺の仕事も入口として探す
  • 最初の1か月は、就職か副業のどちらかに絞って動く

卒業後に仕事がないときは、学び直す前に、5つの原因のどこで止まっているかを確かめます。直す場所が分かれば、次の応募や提案で出すものを変えられます。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、転職・収入を保証するものではありません。


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