新人エンジニアが基本情報に落ちた…会社への伝え方と再受験の計画【2026年版】
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未経験でエンジニアとして入社し、研修のあとに「1年目のうちに基本情報を取るように」と言われた。仕事の合間に勉強して受けたのに、結果は不合格。同期は受かっていて、上司にどう報告すればいいか分からない。そんな状況の人に向けた記事です。
先に結論を書きます。不合格の後にまずやることは、結果を自分から報告し、次の受験日と勉強の計画を示すことです。 1回の不合格より、報告しないことや計画がないことのほうが上司の印象に残ります。ただし2026年はCBT方式の試験が12月28日から休止の予定なので、再受験の計画は「年内に何回受けられるか」から逆算して立てます。
不合格を上司に報告するときの順番
報告は、結果が分かった当日か翌営業日に、自分から短く伝えます。聞かれるまで黙っていると、不合格そのものより「報告しない人」という印象のほうが残ります。
伝える順番は次の3つです。
- 結果:「基本情報、不合格でした」と最初に言う
- 原因:科目Aと科目Bのどちらが基準に届かなかったか
- 次の予定:次の受験日と、それまでの勉強の進め方
たとえば「科目Bが基準に届きませんでした。○月○日に再受験を申し込みます。平日は朝30分、科目Bの過去問を解きます」と言えば十分です。謝罪を長く続けるより、次の予定を具体的に言うほうが上司は安心します。
勉強時間が取れなかった理由が残業や業務量にあるなら、その事実も一言添えてかまいません。言い訳ではなく、次の計画を立てるための相談として伝えます。
会社の決まりで確かめる3つのこと
不合格のあとに確かめたいのは、会社の就業規則や資格取得の規程に書かれている次の3点です。規程の名前は会社によって違うので、分からなければ人事に「資格取得の決まりはどこで見られますか」と聞きます。
- 受験料の負担:会社が出すのは合格したときだけか、不合格でも出るのか。再受験の受験料は誰が払うのか
- 期限:「入社1年以内」「年度内」など、取得の期限が決まっているか
- 評価や手当との関係:合格が資格手当や昇給の条件になっているか、評価面談で見られる項目に入っているか
受験料は7,500円(税込)です(IPA公式・最終確認日:2026-10-11)。会社負担が合格時だけの場合、何度も受けると自己負担が重なります。受験の回数を絞る理由にもなるので、先に確かめておきます。
あわせて、会社を辞めるときに「受験料や研修費を返して」と言われる決まりがある場合は、内容によっては法律上の問題になることがあります。線引きは辞めたら「研修費を返せ」と言われたときの確認手順で整理しています。
科目Aと科目Bのどちらで落ちたか
基本情報の合格基準は、科目Aと科目Bの両方で600点以上(1000点満点)です。片方が900点でも、もう片方が600点に届かなければ不合格になります。次の勉強は、どちらが届かなかったかで変わります。
試験の形式はIPAの公式サイトによると次のとおりです。
- 科目A:90分・60問・四肢択一
- 科目B:100分・20問・多肢選択式
科目Aが届かなかった場合
科目Aは出題範囲が広く、知識の量が点数に直結します。仕事で触れない分野(経営・法務・ネットワークの細かい用語など)は、点を落としやすい分野です。
直し方は、過去問を解いて間違えた分野を書き出し、その分野だけ参考書で読み直すことです。全部を最初から読み直すより、間違えた分野に時間を寄せるほうが通勤時間などの短い時間でも進められます。
科目Bが届かなかった場合
科目Bはアルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティの問題です。知識より、問題文を読んで処理の流れを追う力が問われます。
仕事でコードを書いていても、試験の擬似言語に慣れていないと時間が足りなくなります。紙に変数の値を書きながら1問ずつ追う練習を、毎日数問ずつ続けます。100分で20問なので、1問5分のペースを過去問で体に覚えさせておきます。
両方とも届かなかった場合
両方が届かなかったなら、受験日を先に決めすぎないほうが安全です。科目Aの基礎を固めてから科目Bの練習に移ると、どちらも中途半端になるのを避けられます。
2026年の再受験は「12月27日まで」で逆算
再受験の計画で一番大事なのは日付です。2026年のCBT方式の試験について、IPAは次のように案内しています(最終確認日:2026-10-11)。
- CBT方式の試験は、2026年12月28日から休止の予定
- 2027年1月以降の実施については、2026年秋ごろにIPAのサイトで知らせる予定
- 2027年度の春ごろから新しい試験制度へ順次移る計画で、基本情報技術者試験はその後も実施される
同じ試験をもう一度受けるには、前回の受験から30日以上あける必要があります。たとえば10月中旬に不合格だった場合、年内にもう一度受けるなら11月中旬から12月27日までの間になります。年内に受けられるのは、多くの人にとって1回か2回です。
基本情報 | 不合格後の再受験
年内に受けるか、年明け以降に回すか
会社の期限と勉強の進み具合で選びます
| 準備期間 | 会社の期限 | 注意すること | |
|---|---|---|---|
| 30日後すぐ再受験 片方だけ届かなかった人向け | △ 約1か月と短い | ○ 年内に結果を出せる | △ 会場の空きを早めに確認 |
| 12月中に1回に絞る 両方届かなかった人向け | ○ 2か月前後取れる | ○ 年内に1回は受けられる | △ 落ちたら年明け以降になる |
| 2027年以降に回す 業務が忙しい時期の人向け | ○ 十分に取れる | △ 期限に間に合うか要確認 | △ 日程はIPAの発表待ち |
- ※2027年1月以降の試験日程は2026年10月11日時点で未発表です。最新情報はIPAの公式サイトでご確認ください
- ※会場の空き状況は地域と時期で変わります
IT転職ナビ
会社の期限が年度末(3月)なら、年明け以降の日程が発表されるまで決めきれない部分が残ります。上司には「年内に1回受ける。だめなら来年の日程が出たらすぐ申し込む」と2段構えで伝えておくと、期限の相談もしやすくなります。
会社の研修が、IPAの認定を受けた講座の場合は、修了試験に合格すると科目Aが一定期間免除される制度があります。自分の受けた研修が対象かどうかは、人事か研修の案内で確かめてください。
仕事と勉強を両立させる時間の作り方
1年目は仕事を覚えるだけで疲れやすく、平日の夜に2時間勉強する計画はたいてい続きません。続く計画は「短く・毎日・同じ時間」です。
- 朝の出勤前や通勤中に30分、科目Aの過去問を解く
- 昼休みのうち10分で、前日に間違えた問題を見直す
- 休日は1日だけ、科目Bを時間を計って解く
土日のどちらかは勉強しない日にしておくと、疲れがたまって全部やめてしまうのを防げます。1年目の勉強との付き合い方はエンジニア1年目、土日も勉強しないとダメ?でも扱っています。
残業が多くて勉強時間がまったく取れないなら、それは個人の努力だけで解決する問題ではありません。上司に業務量の相談をしてください。
資格で強く責められるときは働き方を見直す
不合格を報告したときに、人格を否定するような言い方で何度も責められる。勉強時間が取れないほどの残業が続いているのに、合格だけを求められる。そうした状態が続くなら、資格の問題ではなく職場の問題です。
基本情報は、未経験からエンジニアになった人の基礎を示す資格の1つです。ただ、転職の場面では資格より「実務で何をしてきたか」を見られることが多くあります。資格と転職の評価の関係はITパスポートや基本情報を取ったのに落ちる理由で詳しく書いています。
今の会社で続けるか迷っているなら、第二新卒の転職を扱う窓口に相談して、次の会社の選び方を聞いておく方法があります。相談したからといって、すぐ転職を決める必要はありません。
自分に合う職種や働き方を先に整理したい人は、IT/Web転職タイプ診断(無料)も使えます。
よくある質問
Q. 基本情報に落ちたらクビになりますか?
A. 解雇には、客観的に合理的な理由と社会通念上の相当性が必要です(労働契約法16条)。試験に落ちたことだけでこの条件を満たすとは考えにくいです。ただし、合格が手当や昇給の条件になっている会社はあります。まずは就業規則や資格取得の規程で、不合格のときの扱いを確かめてください。不安があれば、労働基準監督署などの公的な窓口に相談できます。
Q. 同期が受かって自分だけ落ちました。評価は下がりますか?
A. 評価への影響は会社によって違います。どの会社でもできるのは、結果をすぐ報告し、次の受験日を自分から示すことです。評価面談で資格が項目に入っているかは、上司か人事に確かめてください。
Q. 不合格のあと、すぐに申し込めますか?
A. 同じ試験を受け直すには、前回の受験から30日以上あける必要があります。2026年はCBT方式の試験が12月28日から休止の予定です。年内に受けるなら、30日後から12月27日までの間で日程を選びます。
Q. 新しい試験制度になると、今の勉強はむだになりますか?
A. IPAの発表では、基本情報技術者試験は新制度でも実施される予定です。出題範囲の細かい変更はシラバスの公表を待つ必要がありますが、アルゴリズムやセキュリティなどの基礎は引き続き役に立ちます。
まとめ
新人エンジニアが基本情報に落ちたときは、次の順番で進めます。
- 結果・原因・次の予定の3点を、自分から上司に報告する
- 受験料の負担・期限・評価との関係を、会社の決まりで確かめる
- 科目Aと科目Bのどちらが届かなかったかで、勉強の中身を変える
- 30日ルールと12月28日からの休止をふまえ、年内に何回受けるかを決める
- 資格のことで強く責められ続けるなら、働き方そのものを見直す
あわせて読みたい
参考情報
- 基本情報技術者試験(FE)|IPA 独立行政法人情報処理推進機構
- 令和8年度 基本情報技術者試験・情報セキュリティマネジメント試験の実施について|IPA
- 情報処理技術者試験の新制度について(2026年3月31日プレスリリース)|IPA
- 試験スケジュール・受験手数料|IPA
※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、転職・収入を保証するものではありません。試験の日程や制度は変わることがあるため、受験前にIPAの公式サイトでご確認ください。