エンジニア1年目の目標設定が書けない…例文と決め方
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未経験からエンジニアとして入社し、初めての目標設定シートが配られた。「今期の目標を3つ」と言われても、何ができるようになればいいのかが分からない。そんな1年目の人に向けた記事です。
結論から書きます。1年目の目標は「大きな成果」ではなく、「先輩の手を借りて担当できる作業を増やす」ことを数字で書けば十分です。 目標は「成果目標」と「行動目標」の2段に分けると書けるようになります。書いた案は、提出前に上司へ「この水準で合っていますか」と確かめてください。
1年目に求められる水準
1年目に求められるのは、独力で仕事を回すことではありません。指導を受けながら、任された作業を最後までやり切ることです。
目安になるのが、IPA(情報処理推進機構)が公開している「ITスキル標準(ITSS)」です。ITSSはITの仕事の力を7段階で表しています。公式ページの定義を要約すると次のとおりです。
- レベル1:ITの仕事に最低限必要な基礎知識を持っている
- レベル2:上位者の指導のもとで、要求された作業を担当する
- レベル3:要求された作業をすべて独力でこなす
未経験で入った1年目は、レベル1からレベル2へ進む途中にいると考えると、目標の大きさを決めやすくなります。「設計を一人で担当する」はレベル3以上の話です。1年目の目標に置くと、達成できずに評価を下げる原因になります。
ただし、ITSSは会社の評価制度そのものではありません。実際の評価基準は会社ごとに違います。自社に等級表や評価基準の資料があれば、先にそちらを読んでください。
目標が書けない3つの原因
目標が書けない原因は、多くの場合「何を書けば評価されるのか」が見えていないことです。よくある詰まり方は次の3つです。
- 自分の仕事の範囲が分からず、何を目標にしていいか決められない
- 「頑張ります」「スキルを上げます」のように、測れない言葉しか浮かばない
- 資格の取得だけを並べ、業務と結びついていない
3つ目は特に起きやすい詰まり方です。資格は数字で測れるので書きやすい反面、日々の業務の評価とは別物として扱われることがあります。資格を目標にするなら、業務の目標と1つずつ組み合わせてください。
エンジニア1年目 | 目標設定
よくある目標の書き方3パターン
測れるか・業務とつながるかで差が出ます
| 達成を測れるか | 業務とのつながり | 上司が評価しやすいか | |
|---|---|---|---|
| 「頑張ります」型 例:スキルアップに努める | × 基準がない | △ あいまい | × 判断しにくい |
| 資格だけ型 例:基本情報に合格する | ○ 合否で測れる | △ 業務と別になりやすい | △ 会社の制度による |
| 業務+行動型 例:担当作業の数と手順 | ○ 件数・期限で測れる | ○ 担当業務そのもの | ○ 進み具合を見せやすい |
- ※評価の基準や資格の扱いは会社ごとに異なります。自社の評価基準を優先してください
IT転職ナビ
成果目標と行動目標の2段で書く
目標は「成果目標」と「行動目標」の2段に分けると、1年目でも具体的に書けます。
- 成果目標:期末にどうなっていたいか(例:テスト項目書を一人で作れるようになる)
- 行動目標:成果目標のために毎週・毎日やること(例:作った項目書を毎回先輩に見てもらい、指摘を一覧にする)
転職サービスのdodaも、エンジニアの目標設定について同じ分け方を紹介しています。行動目標は、少し頑張れば続けられる範囲に収めるのがポイントです。成果が出ないときは、成果目標ではなく行動目標を見直します。
書くときは、次の4点を1つの目標に入れてください。
- 何を(担当する作業の名前)
- どこまで(一人で/レビュー付きで/先輩と一緒に)
- いくつ・どのくらい(件数・回数・時間)
- いつまでに(期末・3か月後など)
「どこまで」の欄が、1年目の目標でいちばん効きます。「一人で」と書くと高すぎる作業も、「レビューを受けながら」と書けば現実的な目標になります。
職種別の目標の例文
ここからは、未経験で入る人が多い職種ごとの例文です。そのまま写すのではなく、自分の担当作業の名前に置き換えて使ってください。数字は例なので、上司と相談して決めます。
開発(プログラマー)の例
- 成果目標:担当画面の小さな改修を、レビューを受けながら期末までに5件完了する
- 行動目標:レビューで受けた指摘を毎回メモにまとめ、同じ指摘を2回受けないようにする
- 成果目標:期末までに、チームの手順書どおりに一人で開発環境を作れるようになる
- 行動目標:作業中に詰まった点を手順書の追記案として先輩に渡す
運用保守・監視の例
- 成果目標:定型の障害一次対応を、手順書を見ながら一人で対応できる種類を3つに増やす
- 行動目標:対応後に、手順書と実際の作業の違いを毎回書き残す
- 成果目標:期末までに、夜間・休日の引き継ぎメモを先輩の修正なしで書けるようになる
- 行動目標:引き継ぎメモのひな形を作り、毎回同じ順番で書く
運用保守から開発や構築に移りたい人は、移りたい分野の作業を1つ目標に入れておくと、面談で希望を伝えるきっかけになります。
SESで客先に常駐している例
- 成果目標:常駐先で任されている作業の手順を、期末までに自分の言葉で文書にまとめる
- 行動目標:毎週の作業報告に、できるようになったことを1行で書く
SESの場合、評価する人(自社の上司)が、普段の仕事ぶりを見ていないことがあります。作業報告に「できるようになったこと」を書きためておくと、評価面談の材料になります。
上司との面談で伝えること
目標は、提出する前に上司と短く話して合わせるのが確実です。1年目の目標が書けないのは珍しくないため、相談すること自体が減点になる心配はありません。
面談やチャットで聞くときは、次の3つを確かめます。
- 今期、自分に任せる予定の作業は何か
- 1年目としてどの水準まで期待しているか
- 資格の取得は評価の対象になるか
書いた案を持っていき「この水準で合っていますか」と聞く形にすると、上司も答えやすくなります。白紙で「何を書けばいいですか」と聞くより、話が早く進みます。
期中には、行動目標の記録を月1回見返してください。期末の自己評価で書く材料が、記録からそのまま拾えます。
目標を出しても評価が見えない時
目標を出しても、期末に何も話がない、評価の理由を聞いても答えがない。そうした職場では、目標の書き方を工夫しても結果が変わりにくいことがあります。
まずは評価の理由を面談で具体的に聞き、記録に残してください。それでも説明がないまま1年が過ぎるなら、評価の仕組みがはっきりした会社に移ることも選択肢になります。1年目の経験と、目標に向けて記録した作業の一覧は、次の職務経歴書にそのまま使えます。
職場を変えるかまだ決めていない段階でも、相談はできます。第二新卒向けの相談先で、今の経験がどう見られるかを聞いておく方法です。
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よくある質問
Q. 目標に資格の取得を入れてもいいですか?
入れてかまいません。ただし資格だけを並べず、業務の目標と組み合わせてください。資格を評価の対象にするかどうかは会社ごとに違うため、上司に確かめておくと安心です。
Q. 目標を達成できなかったら評価は下がりますか?
会社の評価制度によって違います。達成できなかった理由と、期中に行動目標をどう見直したかを説明できれば、話し合いの材料になります。達成が難しいと分かった時点で、早めに上司へ伝えてください。
Q. 目標が低すぎると思われないか不安です
1年目の目標は、低く見えても達成の基準がはっきりしていることが大事です。低すぎるかどうかは自分で判断せず、提出前に上司と水準を合わせてください。
Q. 何をしている仕事なのか自分でも説明できません
まず1週間、やった作業を毎日箇条書きで記録してください。記録を見ると、くり返している作業が見えてきます。その作業を「一人で」「早く」できるようにすることが、そのまま目標になります。
まとめ
- 1年目は「指導を受けながら任された作業をやり切る」水準が目安になる
- 目標は成果目標と行動目標の2段に分けて書く
- 1つの目標に「何を・どこまで・いくつ・いつまでに」を入れる
- 書いた案は提出前に上司と水準を合わせる
- 評価の理由が説明されない状態が続くなら、職場を見直す選択肢もある
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参考情報
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