エンジニア1年目で休職したい…入社すぐでも休める?確認手順
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エンジニア1年目で休職したい…入社すぐでも休める?確認手順

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未経験からエンジニアになって数か月。朝になると体が動かない、眠れない日が続く。「入社したばかりで休職なんて言えない」と1人で抱えている人に向けた記事です。

結論から書きます。1年目でも休めるかどうかは、会社の就業規則にある休職の条件で決まります。 休職制度が使えない場合でも、健康保険の傷病手当金は在職中であれば加入期間の長さを条件にしていません(協会けんぽの案内による)。ただし加入1年未満で退職すると、退職後は受け取れません。焦って辞める前に、受診と就業規則の確認を先に済ませてください。

先に受診して医師の判断をもらう

休むかどうかは、自分の感覚だけで決めないほうが安全です。心療内科や精神科、かかりつけ医を受診し、「仕事を休む必要があるか」を医師に聞いてください。

受診を先にする理由は2つあります。

  • 会社が休職を認めるとき、多くの場合は医師の診断書を求める
  • 傷病手当金の申請書には、医師が「仕事に就けない状態」を記入する欄がある

すぐに受診の予約が取れないときは、厚生労働省の働く人向けサイト「こころの耳」の電話相談が使えます。公式ページによると、番号は0120-565-455(フリーダイヤル)です。受付は平日17時〜22時、土日10時〜16時で、祝日と年末年始は休みです。働く本人のほか、家族も相談できます。

体調が急に悪くなったときは、受診の予約を待たずに救急(119)や身近な人を頼ってください。

就業規則で休職の条件を確かめる

休職制度は、労働基準法で設置を義務づけられた制度ではありません。制度があるか、何か月休めるか、誰が対象かは、会社ごとの就業規則で決まります。

就業規則は、労働基準法106条で社員への周知が会社に義務づけられています。社内ポータルや共有フォルダで見つからなければ、人事に「就業規則の休職の条文を見たい」と頼めば足ります。理由を細かく話す必要はありません。

確かめる項目は次の5つです。

  • 勤続年数の条件:「勤続1年以上」など、入社直後を対象外にしていないか
  • 試用期間中の扱い:試用期間中は休職の対象外、と書かれていないか
  • 休職できる期間:勤続年数によって期間が変わるか
  • 期間中の給与:無給か、一部支給か
  • 期間満了時の扱い:復帰できないとき「自然退職」になる規定があるか

5つ目の「自然退職」は見落としやすい項目です。休職期間が終わっても復帰できない場合、退職届を出さなくても退職扱いになる規定を置く会社があります。休職に入る前に、期間の長さと満了日を手元に控えておいてください。

試用期間中の人は、本採用の判断との関係も気になるはずです。試用期間の法律上のルールは試用期間で本採用されないことはある?にまとめています。

休職制度が使えないときの休み方

就業規則で「勤続1年未満は休職の対象外」となっていても、休む手段がゼロになるわけではありません。使える手段は主に3つです。

  • 年次有給休暇:労働基準法39条では、入社から6か月続けて働き、8割以上出勤すると10日が付きます。会社によっては入社時に前倒しで付けています。
  • 欠勤:有給がない、または足りない場合は欠勤として休みます。給与は出ないのが一般的です。
  • 傷病手当金:欠勤で給与が出ない期間に、健康保険から受け取れる可能性があります(次の章で説明)。

入社6か月より前で有給がまだ付いていない人は、「欠勤+傷病手当金」が現実的な組み合わせになります。欠勤が続いたときの扱いも就業規則に書かれているため、前の章の確認と合わせて読んでください。

傷病手当金の条件と1年目の落とし穴

傷病手当金は、業務外の病気やけがで働けず、給与が出ないときに健康保険から支給されるお金です。協会けんぽの案内によると、条件は次の4つです。

  • 業務外の病気・けがの療養のために休んでいる
  • 仕事に就けない状態にある(医師の意見と仕事の内容をもとに判断)
  • 連続する3日間(待期)を含めて4日以上仕事に就けない
  • 休んだ期間に給与が支払われていない(給与が手当金より少なければ差額を支給)

在職中に受け取る場合、加入期間の長さは条件に入っていません。待期の3日間には、有給休暇や土日も含まれます。

支給額の目安

1日あたりの額は、標準報酬月額の平均を30で割り、その3分の2です。協会けんぽの計算例では、標準報酬月額の平均が17万円の人は1日3,780円になります。支給期間は、支給開始日から通算1年6か月です。

1年目の人は、加入期間が12か月に満たないため計算が少し変わります。協会けんぽの案内では、次の2つのうち低いほうを使います。

  • 加入してからの各月の標準報酬月額の平均
  • 協会けんぽ全体の平均額(2025年4月1日以降の支給開始なら32万円)

会社の健康保険組合に入っている場合は、付加給付などで額が変わることがあります。加入先は健康保険証や資格確認書の保険者名で確かめてください。

退職後も受け取れるのは加入1年以上の人だけ

1年目の人が一番気をつけたいのが、退職後の扱いです。協会けんぽの案内では、退職後も受け取り続けるには、退職日までに被保険者期間が継続して1年以上あることが条件です。

入社半年で「迷惑をかけるから」と退職すると、在職中なら受け取れた傷病手当金が、退職後は受け取れなくなる場合があります。前の会社の加入期間が通算されるかは、加入先が同じかどうかで扱いが変わります。辞める前に、加入している健康保険の窓口で確認してください。

エンジニア1年目 | 休み方の比較

在籍のまま休むか、辞めてから休むか

条件は就業規則と健康保険の加入期間で変わります

休む間の収入戻る場所退職後の傷病手当金
休職制度で休む 就業規則の条件を満たす場合 △ 給与か傷病手当金 ○ 在籍が続く △ 加入1年以上なら継続可
有給・欠勤で休む 休職の対象外のとき △ 有給か傷病手当金 △ 欠勤の規定しだい △ 加入1年以上なら継続可
先に退職して休む 加入1年未満の場合 × 傷病手当金が出ない × 再就職が必要 × 対象外
  • ※傷病手当金は医師が「仕事に就けない」と判断し、給与が出ないことが前提です
  • ※条件は協会けんぽの案内(2026-10-24確認)。健康保険組合は加入先に確認してください

IT転職ナビ

上司と人事への伝え方

伝える相手は、直属の上司か人事のどちらでも構いません。上司に言いづらい場合は、人事や社内の相談窓口に先に話して問題ありません。社員50人以上の事業場には産業医の選任が義務づけられています(労働安全衛生法13条)。産業医がいる会社なら、面談を申し込むのも1つの方法です。

伝えるときは、病名や原因を細かく話す必要はありません。伝える内容は次の3点で足ります。

  • 医師から休むよう言われたこと(診断書があれば添える)
  • 休みたい期間の目安
  • 引き継ぎで最低限やっておくこと

例文は次のとおりです。

お忙しいところすみません。体調を崩して受診したところ、医師から〇週間ほど仕事を休むよう言われました。診断書もあります。休職や欠勤の手続きをどう進めればよいか、相談させてください。担当中の作業は、今日中にメモにまとめて〇〇さんへ渡します。

1年目の担当作業は、先輩が引き取れる範囲であることがほとんどです。引き継ぎを完璧にしようとして休むのが遅れるより、メモ1枚で渡すほうを優先してください。

残業の多さが不調の原因になっている場合は、労働時間の記録も残しておくと後で役立ちます。記録の取り方はエンジニア1年目の残業がきつい…で手順を書いています。

仕事が原因なら労災も確かめる

傷病手当金は「業務外」の病気やけがが対象です。長時間労働やハラスメントなど、仕事が原因で心身を崩した場合は、労災保険の対象になる場合があります。

労災かどうかは本人や会社が決めるのではなく、労働基準監督署が判断します。仕事が原因だと感じている人は、勤務先を管轄する労働基準監督署か、都道府県労働局の総合労働相談コーナーに相談してください。残業時間の記録や、やり取りのメールが判断材料になります。

回復後に復帰か転職かを決める

復帰するか職場を変えるかは、体調が戻ってから決めれば間に合います。療養中は判断力が落ちやすく、大きな決断は医師と相談しながら進めたほうが安全です。

回復後の判断は、次の2点で分けると整理しやすくなります。

  • 職場の環境が原因か:残業、放置、人間関係など、会社を変えれば外れる原因かどうか
  • 仕事の中身が原因か:エンジニアの仕事そのものが合わないのか

職場の環境が原因なら、IT職のまま会社を変える選択肢があります。仕事の中身が合わないと感じるなら、前の仕事に戻る道も考えられます。判断の手順は未経験でIT転職して後悔…前の仕事に戻りたいときの判断で整理しています。自分に向く働き方を確かめたい人は、IT/Web転職タイプ診断(無料)も使えます。

回復して職場を変えると決めたら、1年目で辞めた経験の伝え方を第三者と整理しておくと、書類や面接で慌てずに済みます。第二新卒向けの就職相談は、相談の段階から使えます。

療養中で転職活動ができる状態でない人は、ボタンを押すのは回復してからで構いません。

よくある質問

試用期間中でも傷病手当金はもらえますか

協会けんぽの案内では、試用期間中かどうかは条件に挙げられていません。試用期間中でも健康保険に加入していて、4つの条件を満たせば対象になり得ます。加入しているかは、入社時に受け取った資格確認書や給与明細の健康保険料の欄で確かめられます。

休職を申し出たら解雇されますか

休職を申し出たことだけを理由にした解雇は、労働契約法16条の「客観的に合理的な理由」を欠く可能性があります。ただし就業規則の休職期間が満了しても復帰できない場合は、規定に沿って退職扱いになることがあります。不安なときは、総合労働相談コーナーに就業規則を持って相談してください。

診断書の費用は誰が払いますか

診断書は保険が使えない文書のため、費用は自己負担になるのが一般的です。金額は医療機関ごとに違います。会社が提出を求める場合に費用を負担する規定があるかは、人事に確認してください。

休職中に転職活動をしてもいいですか

休職は療養のための制度のため、就業規則で療養に専念するよう定めている会社があります。転職活動を始めるのは、医師と相談して回復の見通しが立ってからにしたほうが安全です。

まとめ

  • 休めるかどうかは就業規則の休職条件で決まる。勤続年数・試用期間・期間満了の扱いを見る
  • 休職の対象外でも、有給・欠勤と傷病手当金の組み合わせで休める場合がある
  • 傷病手当金は在職中なら加入期間を問わないが、加入1年未満で辞めると退職後は受け取れない
  • 仕事が原因なら労災の可能性もあるため、労働基準監督署に相談する
  • 復帰か転職かは、回復してから決めれば間に合う

参考情報

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、転職・収入を保証するものではありません。医療上の判断は医師に、個別の労務トラブルは労働基準監督署や専門家にご相談ください。

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