クラウドワークスで直接取引に誘われた…断り方と規約の違約金
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クラウドワークスで受けた案件が無事に終わった。するとクライアントから「手数料がもったいないので、次からはチャットワークで直接やりませんか」と声がかかった。継続の話はうれしい反面、応じてよいのか迷っている人に向けた記事です。
先に結論を書きます。運営の承認を取らずに直接取引に応じるのは、受注者側も規約違反になります。 クラウドワークスもランサーズも、違反した会員に最低100万円の違約金を求められると利用規約に定めています。断るときは「規約で禁止されているので、引き続きこちらでお願いします」と規約を理由にすれば、相手との関係を崩さずに済みます。
誘いに応じると受注者も規約違反
直接取引の禁止は、誘ったクライアントだけでなく、応じた受注者にもかかります。「相手から言われたから」は言い訳になりません。
クラウドワークスの利用規約(2026年7月14日改定版)では、次の行為を禁止しています。
- 本サービスを使わずに会員同士で直接業務委託契約を結ぶこと、またはその勧誘
- 受発注者の間で報酬を直接やりとりすること
- 弊社を介さない依頼や支払いなど、直接取引を想起させる行為
ランサーズの利用規約(2026年9月28日改定版)も、サイトで知り合った会員との直接取引を禁止しています。禁止の対象には「勧誘に応じること」がはっきり含まれ、一度取引した相手と再び取引する場合も対象です。
クラウドワークスのメッセージ・チャットガイドラインも、メールアドレスや電話番号などの連絡先を書くことを原則禁止にしています。「LINEのIDだけ教えて」という段階で、すでにルールの外に出かけています。
退会しても禁止期間は続く
「一度退会してから直接やればいい」という抜け道は使えません。どちらのサービスも、退会後の一定期間まで禁止をかけています。
| サービス | 直接取引が禁止される期間 | 違約金の定め |
|---|---|---|
| クラウドワークス | 会員の期間と、退会後も過去5年以内に会員だった間 | システム利用料相当額か100万円の、大きいほう |
| ランサーズ | 利用期間と、退会後1年間 | 本来の手数料の2倍相当額。100万円未満なら100万円 |
クラウドワークスは、利用料相当額を計算できない場合も100万円としています。ランサーズは、違約金とは別に弁護士費用などを含む損害賠償も請求できると定めています。どちらの規約にも、違反した会員の登録取り消しや利用停止の定めがあります。
数千円から数万円の案件で手数料を浮かせても、規約上の違約金はその何十倍にもなりえます。実際に請求されるかどうかはケースによりますが、請求できる根拠が規約に書かれている事実は変わりません。
ココナラも、2018年の「ココナラのルール」改定のお知らせで、サービス外での直接取引を禁止と案内しています。ほかのサービスを使っている場合も、利用規約の禁止事項を一度読んでおくと安心です。
応じたときに失う3つの守り
違約金の前に、受注者が直接取引で失うものがあります。クラウドソーシングの手数料は、次の3つの仕組みの代金でもあります。
1. 仮払いによる報酬の確保
クラウドワークスやランサーズでは、作業を始める前にクライアントが報酬を運営に預けます(仮払い)。直接取引ではこの仕組みがなく、納品してから支払いを待つ形になりがちです。払われないまま連絡が途絶えたとき、手元に残るのはチャットの記録だけです。
未払いになったときの動き方は動画編集の副業で報酬が払われないときの催促と相談先にまとめています。直接取引では運営を頼れないぶん、回収はずっと難しくなります。
2. 運営に残るやりとりの記録
サービス内のメッセージは運営のサーバーに残ります。修正の範囲や納期でもめたとき、運営に相談する材料になります。外部のチャットに移ると、相手がアカウントを消せば記録ごと追えなくなります。
3. 評価と実績の積み上げ
直接取引で受けた仕事は、サービス上の評価や受注実績に数えられません。未経験の副業者にとって、評価の件数は次の案件を取るための材料です。継続案件を外に出すと、評価が増えないまま月日が過ぎます。
誘いの裏にある2つのパターン
直接取引の誘いは、大きく2つに分かれます。どちらかで対応の重さが変わります。
多いのは、取引を続けたいクライアントが手数料を減らしたいだけの場合です。悪意はなく、規約を知らないこともあります。この場合は、規約を伝えれば引き下がるか、サービス内で続ける形に戻ります。
注意したいのは、最初からサービスの外へ連れ出すことが目的の場合です。仕事の話が短いうちにLINEへ誘い、そこで教材の購入や登録料を求める手口があります。先払いを求められたときの見分け方は副業で「先にお金を払って」と言われたときの見分け方で整理しています。
見分ける目安は、次の3点です。
- 一度も取引していないのに、最初のメッセージで外部の連絡先を求めてくる
- 仕事内容の説明より、報酬の高さや「簡単さ」の話が多い
- 外部に移ったあと、お金を払う側がこちらに変わる
1つでも当てはまれば連れ出し目的を疑い、返信より先に運営への通報を考えます。
角が立たない断り方の文例
断るときは、自分の都合ではなく規約を理由にします。相手を責める言い方を避ければ、継続の話そのものはつぶれません。
継続を望む相手への返信例
ご依頼を続けてくださるとのこと、ありがとうございます。クラウドワークスの利用規約で、サービス外での直接のお取引が禁止されているため、今後もこちらで契約していただけると助かります。次回の案件も、こちらでお待ちしております。
ランサーズなら、サービス名を差し替えるだけで使えます。「禁止されているため」と事実だけを書き、相手が知らなかった可能性に配慮した言い方にしています。
外部の連絡先を求められたときの返信例
ご連絡ありがとうございます。規約により、サービス外の連絡先をお伝えすることができません。お仕事のご相談は、こちらのメッセージで承ります。
連絡先を求めてきたのが初めてのやりとりの相手なら、返信せずに運営へ通報してもかまいません。通報の窓口や手順は、各サービスのヘルプページで確認できます。
2回断っても続くとき
規約を伝えたのに何度も誘ってくる相手とは、無理に取引を続けなくてよいです。進行中の契約があれば、運営に経緯を伝えて相談します。やりとりのスクリーンショットは、相手が消す前に保存しておきます。
直接やりたいときの正規の手順
相手と長く付き合いたい事情があり、サービスの外で契約したい場合も、運営を通す道があります。
クラウドソーシング | 直接取引の誘い
誘われたときの3つの対応
規約上の扱いと報酬の守られ方が変わります
| 規約上の扱い | 報酬の守り | 相手との関係 | |
|---|---|---|---|
| そのまま応じる 承認なしで外部へ | × 受注者も違反 | × 仮払いなし | △ 続くが記録が残らない |
| サービス内で続ける 規約を伝えて断る | ○ 問題なし | ○ 仮払いあり | △ 相手の受け止め方しだい |
| 運営の承認を取る 事前承諾や紹介契約 | ○ 条件内なら問題なし | △ 契約内容による | ○ 外で続けられる |
- ※承認の可否や費用は各サービスの判断と規定によります
- ※最終確認日:2026-11-07
IT転職ナビ
クラウドワークスの規約は、直接契約の禁止に「弊社が事前に承諾した場合を除く」と例外を置いています。連絡先の交換も、サービス外連絡申請が承認されたあとは認められます。ランサーズは、利用中や退会後1年以内に直接取引をしたい場合、運営が定める人材紹介契約などを結んで、その条件に従うよう定めています。
正規の手順を使うかどうかは、クライアント側が判断することが多い話です。受注者からは「規約上、運営を通す方法があるようです」と伝えるところまでで十分です。条件や費用は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
副業を続けるかの判断材料
直接取引の誘いを断れたら、次はその副業を今後どう広げるかを考える番です。サービス内で受けた仕事は評価として残り、その件数は単価を上げる交渉の材料になります。
副業の先にIT・Web職への転職を考えているなら、自分に合う方向を先に知っておくと、受ける案件の選び方も変わります。IT/Web転職タイプ診断(無料)で、向いている職種の傾向を確かめられます。
よくある質問
Q. 一度だけなら、直接取引してもばれませんか?
ばれるかどうかで判断する話ではありません。ランサーズは、不審なユーザーを監視していると安全対策のページで説明しています。クラウドワークスの規約には、違反を理由に通知なしで登録を取り消せる条文があります。評価や実績ごとアカウントを失うリスクは、浮く手数料と釣り合いません。
Q. サービス外で知り合った相手なら、直接取引してもいいですか?
クラウドワークスやランサーズで知り合っていない相手なら、両サービスの規約の対象外です。ただし、仮払いのような報酬を守る仕組みはありません。契約書や発注書で、金額・納期・支払日を書面に残してから始めます。
Q. 相手から先に誘われた場合でも、違約金を求められますか?
規約の条文上は、応じた側も対象です。ランサーズの規約は「勧誘に応じること」を禁止事項に入れています。誘われた時点で断り、やりとりを保存しておけば、自分が応じていないことを示す材料になります。
Q. 継続案件の手数料が高くて、続けるのがつらいです
手数料を理由に外へ出るより、単価の見直しを相談するほうが規約の範囲で手取りを増やせます。実績を見せて単価を交渉する手順は、Webライター副業の文字単価が上がらないときの交渉の手順で紹介しています。
まとめ
- 承認なしの直接取引は、誘った側だけでなく応じた受注者も規約違反になる
- クラウドワークスは退会後も過去5年以内の会員、ランサーズは退会後1年まで禁止が続く
- 違約金は両サービスとも最低100万円の定めがあり、利用停止や登録取り消しもありうる
- 断るときは「規約で禁止されているため」と事実を理由にする
- 外で続けたいなら、運営の事前承諾や人材紹介契約などの正規の手順を通す
あわせて読みたい
参考情報
- クラウドワークス「利用規約」(2026年7月14日改定)(最終確認日:2026-11-07)
- クラウドワークス「メッセージ・チャットガイドライン」(最終確認日:2026-11-07)
- ランサーズ「利用規約」(2026年9月28日改定)(最終確認日:2026-11-07)
- ココナラ「ココナラのルール」改定のお知らせ(最終確認日:2026-11-07)
※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、転職・収入を保証するものではありません。利用規約や手続きは変更される場合があるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。